animating diva Part4

2011 - 03/03 [Thu] - 20:47

動物は快いともだちだ

彼らは質問もしなければ
批判もしない

―断片





【シルビア=フローラ】
野生の中に生きるワイルドレディ
褐色の肌に長い銀髪が映える

優れた五感や自然の知識はもちろん
生物を手なずける術にも長ける


【ソフィア=フローラ】
クセのあるフローラ家をまとめる母
優しく思慮深いが毒舌な一面も

独特な魔法の形態や思想から
一時期世界中を賑わせた


【ロバート=フローラ】
弱者を救うために戦い続けた男
ソフィアと同格の格闘家<魔法使い>

現在は親バカに目覚めており
フローラ四兄妹に煙たがられている















いつからか
シルビアは学校に行かなくなり
一日中家の周りの動物と
戯れている毎日を送った





学校がつまらなかった

ただ無感動に過ごし
紙の上で役に立つかも分からない
自然から離れた人間の理屈だけを勉強する





それに比べて
自然のどれほど偉大なことか!



ここでは
ただ食べて、寝るだけでよい

ただ動物たちは
狩りをしたり
敵から逃げたり
命に関わる恐怖がある

それでもあの檻<学校>の中で
腹を空かせたままに
倒れるまで走り続けることもできないなら
いっそ食われた方が幸せだ!

























「シルビア、今日は行ってみる?」

ソフィアは断られるのを承知で
毎日遠まわしに学校に行くよう勧める



「行きたくない・・・」

「そう・・・」

「・・・・・・ゼノース<仲の良い狼>が
 病気で死にそうなの

 ・・・肉をあげても
 全然食べないくらい弱っていて・・・」

「・・・それは・・・大事ね」

「うん・・・」


行きたくないのならば
行く気が起こるまで
そっとしておけばいい



学校で教師が
授業中に寝ている
やる気の無い生徒を席から立たせ
「勉強しなくてもいいよ」と言えば
不思議と勉強する気が起こる

いわゆる"あまのじゃく"の心理だ





過度に干渉しすぎると
余計に気持ちが塞ぎこんでしまう

かといってこのままにするわけにも・・・





兄妹や父も
いつもと変わらないように
シルビアと接した



しかしシルビアの気持ちは
塞いでいく一方だ



彼女自身のことを
あまり話さなくなったのだ

























ソフィアは他の兄妹と同じように
シルビアにもしっかりとお小遣いをあげた





そのお金でシルビアは
狼のゼノースを筆頭とした
弱った動物たちの治療に努めた





狼、イルカ、羊、シマウマ
ライオン、ウサギ、カワウソ、キュウカンチョウ



これらの平均寿命は
短いものは5年
長いものでも20年程度





特に野生では
6年しか生きられないと言われる
狼のゼノース

彼はシルビアが物心ついたときから
学校に通うよりも前から
ずっとシルビアと遊んでいた



ここまでよく生きていられた

だからいつ死んでもおかしくない










生肉をゼノースに放り投げれば
元気に噛み付いてくれる光景も
久しく見ていない



最後に草原を
走りまわった時は
進学する前の長い休みの時期だっただろうか

























ゼノースの看病を始めてから
かれこれ一年は経つ





ある日ゼノースの力強い遠吠えが
骨を擦るようなしゃがれた声になったとき
シルビアは異変に気がついた





使い慣れないインターネットを使い
図書館に通い分からない文字を
字引で調べながら
未熟な知識を精一杯振り絞って
ゼノースの病気、そして治療法を調査した





しかし試行錯誤を重ねても
大した効果は得られない





そこでソフィアに魔法で回復するよう
頼んだこともあった

だがいくら強力な魔法使いといえど
医学の知識は専門家に到底及ばない

傷を防ぎ、代謝を促進しても
ゼノースの容態は悪化するばかりだった

ちょっと元気になって野を駆ければ
すぐにまた息があがり、座り込んでしまう















どうしようもなく獣医に診てもらうことになったのだが
老化によって衰弱しきったゼノースの体は
「もう手の施しようが無い」と突きつけられた



獣医は寿命を引き伸ばすことはできるが
それではゼノースが
生き地獄を味わうだけだと言い
安楽死を勧めたりもした










あまりにも早すぎる親友の死

どこまで心を通い合わせても
人間の友のように扱っても
避けられないものは避けられない





それでもシルビアは
唇を噛み締めながら
「ワタシが幸せな余生にしてみせる!」と宣言した

























それからゼノースのあばら家を建ててやり
毎日のように食事をあげ世話をして
残された僅かな時間に伴う痛みを
少しでも和らげようとした















そのうちにも次々と
病に伏した動物が増えていった



青い体躯をしならせて
共に海を泳いだイルカ

背に乗り、牙を立て
道なき道を踏み抜けたライオン

いつも昼寝のときに頭を預けた
羊の綿は柔らかくて気持ちよかった

シルビアの"唄"をマネした
キュウカンチョウが愛おしかった





すべてが昔の話だった






魔法と医学、どちらの力にも頼れない

彼女はとにかくできることをして
底の見えた命を引き伸ばそうとした















愛する友の世話をするために
忙しかったのも
学校に行かない理由の一つとなった

同時に現実からの逃げ道にもなった




前書いてたウィッシュの小説は完結したのですか?

気になって夜も眠れません

今俺の島では小説が流行ってる…詩人sunも小説を書いてる…

なんというGOODタイミング…wow

Re: タイトルなし

初めまして~(^^*



ウィッシュの物語は
まだまだ完結していませんよ(・ω・*

ただウィッシュのことばかり書いては
ご覧になる方が飽きるのではないかと思い
アクセントに主人公を変えてみました



ゴメンなさいね、不眠症にしてしまって。゚(゚´Д`゚)゚。
次は(多分)ウィッシュのことを書くので
是非またいらしてください(^^ノシ

Re: タイトルなし

久しぶりですね、TOMOKI様(^^*



小説が流行っているんでしたら
是非とも私のブログをお薦め下さいな!(`・ω・´)

このアクセス数アップのチャンスを
見逃してはなりません!( ̄▽ ̄





私も人に見せられるくらいの
出来の良い作品を創るよう
努力しますので
暇でしたらまた来てくださいね(^^ノシ

コメントの投稿





管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://sunyama.blog133.fc2.com/tb.php/124-c9b215c8

プロフィール

sun

Author:sun
心理学をベースに、あらゆるものを詰めこんだバトル物の小説を連載しております!
たまに短い童話も掲載しております!

Twitter
pixiv

カテゴリ

検索フォーム

リンク

最新記事

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR